2004年5月31日月曜日

【今日の読書】弓弦城殺人事件/カーター・ディクスン/早川ミステリ文庫

 巻末に解説の替わりなのか知らないけれど、探偵小説論が掲載されているんですが、これが最悪です。
 何がってカーター・ディクスの別の作品(爬虫類館の殺人)のメイン密室トリックを、盛大に暴露しているからです。多かれ少なかれ探偵小説論では、ネタバレは仕方無いとは思いますが、何の予告も無しに淡々とトリックを解説しやがるのですよ。ふざけんなっつーのボケ。

 本編の方は、翻訳が悪いのか元の文章が悪いのか判然としませんが、読み難くて辟易しました。どうも情景が想像できなくて、全体の流れが頭に入らないんですよ。

2004年5月28日金曜日

数値のマジック~ここは人気サイトなの?

 2004年5月28日金曜日14:00+09:00の時点で「死せる詩人」のキーワードでGoogle検索すると約2,060件見付かり、このブログが1番上に来ます。
 「"Dead Poet"」で検索すると約48,800件見付かり、やはり1番上がこのブログです。

 シーサーのアクセスランキングでも、現時点では上位50位以内にランクインしています。5月のアクセスを観てみると、このブログ全体で10,000ページビュウ強、内6,000くらいがトップページへのアクセスです。

 数値だけ眺めると、結構人気サイトっぽいですよね。数値って恐しい。

 ではでわ

ケーキ屋にて

 先日は曾祖母100歳の誕生日だった為、家長から「おまえは会社帰りに、バースデイケーキを購入してくる儀、宜しく申し付ける」と下知を受けた。

 会社帰りに品川で一旦降りて、Wingの地下にあるケーキ屋(アリスケーキ、だったかな)で、小振りなショートケーキを1ホール(といっても背の低い正四角柱型だったけど)を購入した。
 その時の、出来事。

店員「バースデイケーキですか?」
僕 「はい」
店員「ケーキ上に乗せるグリーティングカードをお付けできますが、どうしますか?」
僕 「曾祖母は、平仮名くらいしか読めないので必要ありません」
店員「ロウソクはお付けしますか?」
僕 「100本も乗せたら、『スポンジケーキと苺のロウソクあんかけ生クリーム風味』になってしまうので、いらないです」
店員「!!!?」

 そりゃビックリするよね。

 ではでわ

2004年5月27日木曜日

事実(?)は小説よりも奇なり

 既に各所で話題になっていますが、

 電車男 Mission.1 緊急指令 「めしどこか たのむ」
 凄いです。読み耽ってしまいますよ。なかなか感動もののドキュメンタリィです。読書スピードが速い人でも、全部読むのに1時間くらいは書かると思うので会社の昼休みに読み始めるのはお勧めしません。帰宅してからユックリ読んで下さい。

 ではでわ

100年を振り返る

 本日2004年5月27日木曜日、僕の曾祖母が100歳の誕生日を向かえました。僕は、歳を重ねているというだけで、相手を尊敬してしまう程愚かではありませんが、100歳と言われると、それだけでなんだか畏怖の念が沸き起こります。

 この100年どんな事があったんでしょうか。復習がてら振り返ってみます。

 1904年というと日露戦争が開戦した年です。またハンバーガが始めて売り出された年だったりします。翌年にはアインシュタインが特殊相対性理論を発表しています。
 1912年になると日本では年号が明治から大正に変わります。翌々年には第一次世界大戦が勃発。
 1923年に関東大震災、1926年に年号が昭和になり、このあたりで世界大恐慌が訪ずれます。1929年に曾祖母(25歳)は長男を出産(僕の祖父)。
 1930年に太陽系第9惑星である冥王星が発見されます。翌年に満州事変が発生。1939年にはドイツがポーランドに進軍し第二次世界大戦が勃発します。
 1941年に真珠湾攻撃、太平洋戦争へと発展していきます。その後、1946年に現在の日本国憲法が発布されます。その3年後に日本人初となるノーベル賞を湯川秀樹博士が受賞しました。

 やっと半分。そろそろ息切れしてきた……。

 1951年になると日本ではNHKによるテレビ放送が始まります。1959年にはようやくメートル法が施行されます。1957年に曾祖母(54歳)にとって初孫になる僕の母を祖母が出産。
 1963年にケネディ米大統領の暗殺、翌年に東京オリンピックが開催されます。
 1970年には日本万国博覧会が開催されます。その3年後に第四次中東戦争の勃発によりオイルショックが発生します。
 1980年にイラン・イラク戦争が勃発します。1985年になるとG5がプラザ合意を声明し、日本はバブル景気へと転じていきます。1989年に昭和天皇崩御、年号が平成に。また1980年に初曾孫である僕が生まれています(曾祖母は76歳)。
 1991年にソビエト連邦が崩壊、1995年になると日本は阪神大震災と地下鉄サリン事件に遭遇します。
 2001年アメリカで同時多発テロが発生します。翌々年にイラク戦争が起こり、フセイン政権が崩壊しました。そして2004年、です。

 うーむ、前半世紀は激動の時代ですね。日本が強く関わった3つの戦争をリアルで体験しているし、関東大震災や東京大空襲に至っては直接被害にあっている訳です。

 僕自身の希望を考慮せずに言うならば、曾祖母が生きている間に玄孫を見せてやりたいと思ったりします。

2004年5月26日水曜日

 月刊TRPG.NET5月号が公開されました。今回は記事が少ないですねえ。まあボランティアで成り立っているから仕方の無い事だとは思います。僕は最初1本しか記事を書かないつもりでいたんですが、前日IRCに行ったら、なんだか原稿が足りなさそうだったので、その場で2本目を投稿しました。

 という訳で、今回は2本の記事を掲載させてもらっています。片方は、そろそろ邦訳が発売される『武器・装備ガイド』こと『Arms and Equipment Guide』のレビューです。

2004年5月25日火曜日

【今日の読書】第三の銃弾[完全版]/カーター・ディクスン/早川ミステリ文庫

 非常に有名な事なので、わざわざ書くまでも無いかもしれませんが、カーター・ディクスンはジョン・ディクスン・カーの別ペンネームです。

 元々この作品はEQMMに、フレデリック・ダネイ(エラリィ・クイーンの片割)によって短縮された版が人口に膾炙していました。短縮版が邦訳されているのかは知らないのですが、完全版の日本語訳はそれまで存在しておらず、本書によってようやく全編が翻訳されたのです。
 カーって日本ではとても人気があるのに、何故か翻訳されていなかったり、絶版になっていたりする品が多いんですよね。不思議。

 さて本書ですが、真っ向勝負の密室物です。やっと僕が漠然と感じていた「カー物」に出会えた気がします。250ページ程度の短い話ですが、提示される謎がとても魅力的でどうやって解決されるのか、とても楽しみながら読む事ができました。クイーンのスペイン岬に勝るとも劣らない魅力的な謎でしたね。

 6月から、Dungeon #101に掲載された『Lich Queen's Beloved』ことIncursionのキャンペーンを始める事になったので、それに参加する為のキャラクタを鋭意作成中です。現段階では以下のようになっています。

Alster, Psion(Normad)10/Ilithid Slayer6, Elan, AL N, Male, Age 23
HD: 10d4+6d8+48(100)
Str8, Dex12, Con16, Int22, Wis10, Cha6

Feat: Psionic Endowment, Greater Psionic Endowment, Psionic Meditation, Force of Will, Barrowing Power, Overchannel, Empower Power, Imprint Stone, Track, Talented, Psionic Talent(Telepathy)
Skill: Concentration19, Knowledge(Nature)6, Knowledge(the Plane)11, Knowledge(Dungeonerring)17, Knowledge(Architect)1, Knowledge(History)1, Knowledge(Geography)1, Knowledge(Psionics)11, Listen15, Psicraft19, Spot 15, Survival19

Special: Natural Psionic, Resistance, Resilence, Replection, Favored Enemy(Ilithid)+4, Brain Nausea, Lucid Buffer, Cerebral Blind

Power: Known28, Base Powwer Point 195, Manifestar Level 15
5th: Adapt Body, Ectoplasmic Shambler, Leech Field, Psionic Teleport
6th: Mass Cloud Mind, Temporal Accelaration, Psionic Disintergrate
7th: Decereblate, Energy Wave, Dream Travel
8th: Bend Reality

# 4th以下のPowerとMagic/Psionic Itemはまだ選択中

2004年5月24日月曜日

【今日の映画】TROY

ストーリィ : ★★★ アクション : ★★★ 映像 : ★★★☆ 音楽 : ★★★

 先週の土曜日に観てきました。予告を見る限りでは、誰が主人公なのかサッパリ分からなかったんですが、一応ブラッド・ピットが扮するアキレスが主人公なんですね。パリス(オーランド・ブルーム)は噛ませ犬です。ヘタれ過ぎ、へちょい。一番漢気を感じるのはヘクトル(エリック・バナ)ですね。
 衣裳とかの時代考証はどうなんでしょう。僕自身がその時代に詳しい訳じゃないんで良く分かりません。でもなんというか悠長な戦争の仕方だな、と感じました。良くも悪くも正面衝突。

2004年5月21日金曜日

邪悪なウィンドウ・マネージャ

 evilwmというウィンドウ・マネージャ(WM)を見つけました。Plan9のWMを模した物らしいんですが、とてもシンプルで軽いです。パッケージ全体で24kbyteしかありません(gzipで圧縮されたファイル)。コンパイルも一瞬で終わります。

 ちょっと使ってみて、結構気に入りました。良い点は
  1. 軽い
     当然ですな。
  2. 余計な物が無い
     ウィンドウには1ドットの枠があるだけで、タイトルバーも無い。アプリケーションランチャも時計も無い。
  3. キーボード操作だけで全て行なえる
     マウスは殆ど触りません。右クリックなんか反応もしない。
 タイトルバーが無いのが良いですね。ノートパソコンで使っているので、さして広くないデスクトップを有効に使う事ができます。

 悪い点は
  1. キーバインドの変更が出来ない
     ワークスペースの移動が標準ではAlt+Ctrl+[1-4]なんですが、僕としてはCtrl+[1-4]にしたい。まあ完全に変更できない訳じゃなくて、コンパイルする前にソースを弄れば可能ではあります。でも静的なカスタマイズは上手くないですよね。
  2. 新しく開いたウィンドウに強引にフォーカスを持っていかれる
     この所為でskkinputを使った日本語入力ができません。
    間違えました。フォーカスを持っていかれるのはpekwmの方でした。
 pekwmevilwm-pというテーマを適用すれば、悪い点は改善した上で、更に使い易いWMになりそうです。それで5月20日付けのcvsヴァージョンを入れてみたら、何故かstartxでエラー吐いて起動しないんですよね。どーしよか。

【今日の読書】眠れるスフィンクス/ジョン・ディクスン・カー/早川ミステリ文庫

 なんか全然、カーの密室物に行き当たらないんですけれど、本当にカーって「密室の帝王」なんでしょうか。僕は、できるだけある種の順序を守って読みたいと考えてしまうので、とりあえず早川レーベルから読んでいる訳ですが、その所為でしょうか。まだカーの有名作品を読んでいないからですかねえ。『ユダの窓』とか『皇帝のかぎ煙草入れ』とか。

 さて作品の方ですが、雰囲気は割とアッサリ目です。ハウダニットではなくフーダニットの面が強いのでしょうか。僕の場合ミステリを読んでいると、論理的にではなく漠然と「こいつが犯人かなぁ」と予想ができ、7割位の確率でそれが当たるんですが、今回はその漠然とした予想すらできませんでした。作中での印象が薄い人物って訳でも無いんですけどねぇ。してやられた。

2004年5月20日木曜日

 Deck of Many Things"Eric and the Gazebo"というRPG馬鹿話が紹介されていました。読んだら、あまりにも面白かったので主要部分を翻訳してみました。翻訳には全然自信がありません。間違いがあれば指摘して下さい。
エド:キミは、とても綺麗なガーデンを見ています。その中心には小さな丘があり、そこにはガゼボが見えます。

エリック:ガゼボ? それは何色?

エド:(ちょっと考えて) 白だね、エリック。

エリック:そこまでの距離は?

エド:だいたい50ヤード。

エリック:どれくらいの大きさ?

エリック:エド:(ちょっと考えて) およそ30フィート四方で、15フィートの高さだね。

エリック:ボクは自分の剣を使いディテクトグッドで、それを調べます。

エド:それはグッドでは無いね、エリック。ガゼボなんだって。

エリック:(ちょっと考えて) ボクは、それに話しかけてみる。

エド:返事は無いよ。だからガゼボなんだって。

エリック:(ちょっと考えて) ボクは剣を仕舞って、代りに弓と矢を取りだすけど、それは何か反応を示す?

エド:なにも。エリック、ガゼボなんだよっ。

エリック:ボクは自分の弓でそれを射る(ダイスを振り、命中)。何か起った?

エド:矢は、そこにあったガゼボに当たったよ。

エリック:(ちょっと考えて) 傷ついた?

エド:もちろん傷つかない。だからさぁエリック。ガゼボなんだよ!

エリック:(独りごちて) さらに3本矢を射るよ。だけど+3の矢だったんだよ!
エド:これはガゼボなのエリック。ガ・ゼ・ボ! もしきみが斧で斬ろうとしたり、焼こうとしたりして、本当に壊そう挑戦するとしよう。でもね、ボクはなんでそんな事をしようとするのか分からないよ。

こ れ は ガ ゼ ボ な ん だ よ !!

エリック:(しばらく考える。彼は斧も炎の呪文も持っていない) 僕は逃げる。

エド:(完全に諦めて) 遅すぎるよ。キミはガゼボを起してしまったし、それは既にキミを捕まえて食おうとしている。

エリック:(彼のダイスを握りしめて) おそらく、ボクがこれから作る炎の魔術師が、ボクのパラディンの復讐をするぞ。

Eric and the Gazebo
 エリック馬鹿過ぎ。ガゼボ(gazebo)というのは「見晴し台」とか「あずまや」の事です。

追記
 宮本さんから誤訳の指摘を頂いたので、修正しました。宮本さん、ありがとうございます。

2004年5月19日水曜日

 僕は良く殺してしまうんですよねホントに。この半年で5人くらい?

 現在、自分がDMとして月1で開催しているD&D3.5Eのキャンペーンがあるんですよ。1レベルから開始してるんですが、これがまたPCがバタバタと死ぬ。

 ランダムエンカウンタでキツいのを引き当てているのも有るんですが(うちはPLがランダムエンカウンタ決定のダイスを振ります)、主として僕のダイス目の所為みたいです。

 兎に角、よく20の目がでる。それも痛い攻撃の時に多い。例えばOgreのMelee Attackとか。1-2レベルのPCがOgreのCriticalなんか食ったら、HPが満タンでも一撃即死コースな訳です。

 当然オープンダイスなので、ダイス目は仕方無いんですよねえ。胡麻化す訳にもいかないし。

 3.5Eになり復活料金が跳ね上がったので、低レベルのPCではRaise Deadですら、とても払える金額ではありません。これは良い事だと思いますが、これだけ頻繁にPCがロストするのをまのあたりにすると、困ってしまいます。

 ま、手加減は有り得ないのでPC/PLに頑張ってもらうしか無いんですが。

禁煙ショットバー

 僕は煙草を吸わない。嫌煙家と言えるかもしれない。

 ショットバーは好きだ。毎週どこかのバーに行っては1人で飲んでいたりする。

 大抵のバーは、全面喫煙可能である。そりゃあ全部で20席も無いんだから、禁煙区域を作るのも難しい。

 従って、僕が気持ち良く酒を飲んでいると、どこからともなく煙草の煙が流れてくる。

 不愉快だ。

 と言っても、僕は一応大人なので我慢するし、嫌な顔もしない(ように努力している)。でも煙草の煙に晒されると気持ち悪いし目は痛いし頭も痛いし何より折角の酒の味や匂いが消えてしまう。これでは酒を飲んでいるのか煙草を飲んでいるのか分からない。

 不愉快だ。

 全面全時間帯禁煙のショットバーが欲しい。週に1度でも良い。いや贅沢な事は言うまい月に1度でも構わない。マスタの皆さん全面全時間禁煙の日を作ってくれないだろうか。

 高いブランディを飲みながら喫煙する人の気が知れない。匂い死んじゃうんじゃない? まあそういう人は僕よりも遥かに味覚や臭覚が鋭くて、煙草の匂いがあってもブランディの香りを楽しめるんだろう。

 分煙法が出来て、それなりに嫌煙家にとっては嬉しい状態になりつつはある。ショットバーにも、その恩恵が与えられるのは何時になるのだろうか。

2004年5月18日火曜日

生命保険の勧誘

 ウザい、ウザ過ぎる。

 営業に一所懸命なのは分かるんだが、貴様が俺の大切な昼休みを奪っている事に気が付いているのかと。若干23歳の身空で、生命保険なんて転ばぬ先の杖に興味が沸くと思っているのかと。

 俺の昼休み=読書の時間を20分も奪いやがって貴様。
 どんなに保険の内容がお得でも、そんな不愉快な営業されてハンコを押すと思うのか。弁当食べるの邪魔されて、気持ち良いと思うのか。

 営業が大変なのは分かる。
 昼休みじゃないとオフィスに入れないのも知っている。

 それでもだ、俺の昼休みを奪うな。つまらん説明は聞き飽きた。

 消えろ。

2004年5月17日月曜日

携帯電話解約

 色々あって携帯電話を解約しました。現在携帯電話を持っていません。持っていなくても、自分は全然困らないんですよね。周りの人間は困っているみたいですけど。特に会社の人とか。

 今の所、新しく携帯電話回線を契約するか未定です。するにしても、来月の給料日以降ですな。キャリアはauで決定。

 嗚呼、でもAirH"は現役ですよ。 

【今日の読書】隣り合わせの灰と青春/ベニー松山/集英社スーパーファンタジー文庫

 既に絶版だけれど、和風Wizardry純情派を読んだ影響で、つい読みたくなって、なんとかオークションで入手しました。通称「ベニ松」による『ウィザードリィI 狂王の試練場』を元にした小説です。

 D&Dオタクとしては恥ずかしい事に、僕はウィザードリィシリーズをまともにプレイした事がありません。辛うじてWizIIIをやった事があるけれど、3時間くらいで挫折しました。

 ゲームタームが頻出するのが微笑ましいですね。いろいろ設定(というかその説明)の強引さを感じない訳でもありませんが、ゲームノベライズの先駆である事を考えると仕方無いんでしょう。多分ウィザードリィをプレイした人なら首肯できるシチュエーションも沢山あるんじゃないかと思います。

【今日の読書】喉切り隊長/ジョン・ディクスン・カー/早川ミステリ文庫

 歴史物だと、カーの文章が生き生きとしているのは気のせいでしょうか。場面の切り替わりも早く、テンポも良いのでスイスイと読めます。

 ミステリの要素もあり、犯人はかなり意外な人物です。一応主人公が探偵役なんですが、かなり他のキャラクタに見せ場を喰われているのが、まだまだ「型」が存在しなかった頃の作品なんだな、と思わせます。

 ミステリが好きで無い人にも勧められる良い小説でしょう。

2004年5月14日金曜日

マブダチ?

 親友、という意味で使われる「マブダチ」という言葉があります。といっても一般に利用されなくなって久しい語句ではありますが。

 この言葉の語源って何なんでしょうね。
 「ダチ」は分かります。「トモダチ」の「ダチ」。つまり「達」ですよね。

 でも「マブ」って何よ。

 やはり似た言葉で「マブい」という言葉があります。美しいという意味で使われていた言葉です。
 調べてみると「マブい」は「まぶしい」が語源なんじゃないかという説が、結構あります。確かに「彼女のまぶしい笑顔」という様に、容姿を表現するかなり肯定的な用語として「まぶしい」は使われているので、あながち間違いという感じはしません。

 しかし「マブダチ」の「マブ」が「まぶしい」語源だとすると、かなり不思議です。まぶしい友達って何よ。禿? 全身総クローム製とか?

 謎です。

友人のblog

 僕の友人の中で、最も仲が良い2人の片方であるtakesuが、blogを始めたようです。彼は、かなり広汎な音楽に詳しく、また歳の割には出来るオープン系プログラマなので、そちら系の話題が主になるのでしょうか。
 あとは漫画と映画かなぁ。僕は彼の家(一人暮らし)に映画を観に行ったり、漫画を読みに行ったりします。フレンズも彼の所で観てる。

独り言 雑書@シーサーブログ
 なんか最近、仕事が色々しんどいみたいだし、うまく気晴らしになると良いですな。


 取り敢えず、トラックバックとコメントは許可しようや>takesu

生命保険

 えーと何て言うんでしたっけ、昼休み中オフィスに突撃してきて保険の勧誘をしてくる女性の営業職の人。なんとかレディだったかな。

 まあ、それが今の現場に現われたんですよ。住友生命の人なんですが。生命保険なんて、今の所これっぽちも加入するつもりは無いんですが、営業さんも暑い中歩き回って大変だろうからと思って、話は聞いてあげるんです。
 しかし昼休みは貴重な時間なので、例え5分でも勘弁してほしいというのが実状。そんだけあれば小説を10ページは読めるのですよ。珈琲一杯の飲めるのですよ。

 不思議だよねえ、ああいう営業の人が言う事って。

「弊社のサービスは第一生命さんと、ほぼ同じ価格でサービスは豊富です。お特ですので、是非ご検討下さい」

ってさ。仮に価格が完全に同一だとして、サービスが他社よりも豊富なら、当然利益率は下がる訳でしょう。どうやって儲けるつもりなのよ。今度営業さんが来たら聞いてみようかな。

2004年5月13日木曜日

UFOの謎

 UFOと言ったらUndefined Unidentified Flying Objectつまり未確認飛行物体の事です。
 しかし冷静に考えて見ると、この語って主格(主語)が不明なので、定義としては極めて不明確ですね。何を言っているか分からない?

 例えば、飛行機の事なんて何も知らない人がいるとしましょう。自分が旅行に使う飛行機の機体名なんぞちっとも分からん人の事。彼にとっては、日夜自分の上空を飛び交っている飛行機は全て「未確認飛行物体」です。だって、その飛行機がどういうメーカで、どこの航空会社が使っているかなんて全然分からないわけですから。
 逆に、航空博物誌に無茶苦茶詳しい人がいたとしましょう。空港に行くと片端から飛行機の機体名やら由来、製造年月日が分かってしまうような人です。彼女にとって、それらは既確認飛行物体です。

 つまりこの2人が、それぞれ未確認飛行物体といった場合、その語句が示す物体の集合は全然違う物になります。最初に書いた「主格が不明」というのは、要するに「誰にとって未確認なのか」という事です。

 未確認飛行物体という語句が示す集合が一意であるとすれば、国際的な規格として「既確認飛行物体定義一覧(IFODL:Identified Flying Objects Defineded List)」のような物が必要になるでしょう。この一覧に掲載されていない飛行物体が、未確認飛行物体の集合になるわけです。

 更に、トリビアルな突っ込みを入れるとしたら、果してどこまで知っていれば確認した事になるのでしょう。名前を知っているだけで十分なんでしょうか。

 例えば、地球外知的生命体が恒星間宇宙船かなんかで地球にやって来たとして、それを既確認飛行物体定義委員会が名称を確認しました。しかし、その宇宙船を製造したテクノロジは不明のままだとします。
 果してこれは、既確認? 未確認?
 だいたい、世の中の99%の人は飛行機がどうして飛ぶことができるのか、という原理すら知らない訳です。それを実現しているテクノロジが不明ならば未確認飛行物体、という認知になったとすると、地球人のテクノロジで開発された飛行機も、圧倒的多数の人にとっては、理解できない代物であるにも係わらず、一覧に掲載されている事になります。なんと有名無実な一覧なんでしょうか。嘆かわしい。

 やはり未確認飛行物体には大いなる謎がつき纏いますな。

 余談ですが、名前を知らない飛行機はUFOたり得ますが、名前を知らない鳥はUFOではありませんね。それはUFS(Undefined Unidentified Flying Subject)、つまり未確認飛行生物です。

Anthyを入れてみました

 Anthyという日本語入力システムをインストールしてみました。わりと巷間での評価が高いソフトのようです。自分は完全にSKKに最適化されてしまったので、日本語変換する為にShiftを押す癖が付いてしまっています。なので、そうでない操作方法の日本語入力システムを使うとかなり戸惑うのですが、そういう癖も無く又cannaやFreeWnnに苛々させられている人ならば、Anthyは良い選択なのではないかと思います。SKK程、操作が特殊ではないですしね。デフォルト状態の変換精度もcannaやFreeWnnよりは格段に良いと思います。これはまあ、僕が殆んど単文節変換しかしないからかもしれません。
 ちょっと、テスト。

 「淹れたてのお茶」

 お、一発で変換できましたね。

 SKKを知る前にAnthyに出会っていたら、普通にこっちを利用していただろうな。Linux使っていてATOK for Linuxを持っていない人にはお薦めです。uimとやらを導入すれば、Emacs以外でも使えるみたいですし。

 ところで、Anthy(発音はアンシィのようです)と聞くと、やっぱりANSIを思い出してしまいますね。

 ちなみにこのアーティクルはAnthyで書きました。

偽の記憶

 faint memoryというblogを発見しました。

 こういうものを見ると、味の引き締まる思いです。僕も誤字や脱字、慣用句の使い間違いには気を付けないといけません。

 しかし、中にはトンデモナイ間違いもありますねえ。ゆいゆいしき事態と感じる程に。「高感度アップ」とか阿呆な日本語を書く奴には印籠を渡すべきだ、と名言してもよいかと。「感情輸入」とかさ、ヘキヘキしちゃいますよ。「人質開放」なんてのについては、何おか言わんやな訳で。

 ……ちょっと強引だったか。

2004年5月12日水曜日

読者を集める技術

 凄い。久しぶりに凄い文章を読みました。
 いやー、こういう風に書けば沢山のコメントやトラックバックを得られるんですね。

 若干フェミニズムに傾倒している所があるとは言え、所詮野郎でしかない僕が憤りに近い感情を感じるのですから、度合の強いフェミニストの方ならば、烈火の如く怒るんではないでしょうか。またフェミニストでなくても大抵の女性は怒ると思います。

 つーわけで読んでみて下さいよ。zepphelさんのblog、Sociological Chronicle Online『妄想』。

シーサーの裏側

 シーサーのスタッフF田さんによるブログを読んで知ったのですが、シーサーのサービスって、外側に向いているものは1台のサーバでやりくりされていたんですね。危ねえ。
 まあユーザには見えないバックエンドで、ミラーリングとかはしているんでしょうけれど、これだけトラフィックが集中しているのに負荷分散してなかったんですねぇ。スタッフの方々も頑張っているようですが、既に5000近いブログが登録されている訳でそのトラフィックたるやすさまじい筈です。
 一時期極端に重かったのは、しーさーのパパさんの努力によって回避されたようですが、最近また重いですしね。特に昼時。記事の投稿が出来なかったりします。こりゃあもう、設定をどうこうするって話ではなくて、サーバを増やして負荷分散しない事にはどうにもならんと考えたようで、6月には4台のサーバが増設されるようです。果してどうなるやら。

 ところでシーサーのサーバはFreeBSDで組まれているみたいです。uptimeは60dayくらいかな。

【今日の読書】疑惑の影/ジョン・ディクスン・カー/早川ミステリ文庫

 これもギデオン・フェル博士が登場するシリーズです。しかしフェル博士ってワトソン役――つまり探偵側に立った叙述者=視点人物がいない所為か、作品の中であんまり目立っていないくないでしょうか。
 特に本書の場合、視点人物である弁護士パトリック・バトラーが東奔西走、活躍著しいので、フェル博士はスッカリ脇役になっている印象を受けます。まあバトラーがいかにも鼻持ちならない人物に描かれているので、そっちの印象が強く残るのは仕方無いと思うのですが。
 それとハウダニットよりもフーダニットの色が濃いですね。やっぱりカーはハウダニットの人という印象が強烈なので、意外です。

絶賛筋肉痛

 先週の土曜日にジム――というと連邦軍の量産型モビルスーツを思い出す人が多そうなので、フィットネスクラブと書くべきだろうか――に入会した訳ですが、2日に1度のペースを保って通う所存です。
 現在も大胸筋、上腕筋、背筋あたりが筋肉痛に喘いております。できるだけ毎日筋肉痛状態を維持していければと思いますよ。

2004年5月11日火曜日

OSを入れて最初にインストールする10のソフトウェア-その2

 OSを入れて最初にインストールする10のソフトウェアではWindowsの場合を書きました。またLinuxだと問題が複雑で境界条件を設定するのが難しい、という旨の事を書きましたが、ゴチャゴチャした事は気にせずに、必須なソフトウェアのトップ10を考えてみます。
  1. shutdown
  2. fsck
  3. cd
  4. cp
  5. rm
  6. ls
  7. less
  8. cat
  9. grep
  10. mkdir
という本気か冗談か分からないネタは置くとして。
  1. XFce

     ウィンドウ・マネージャですね。特にXFceにこだわりがある訳じゃなく、軽いウィンドウ・マネージャが必要というだけ。多分twmでも困らないでしょう(設定が大変そうだけど)。

  2. kterm

     端末エミュレータです。これもktermにこだわりがある訳じゃなくて、日本語が通るモノならばなんでも良いのです。最近だとmltermとかが有力なんでしょうか。

  3. Firefox

     定番のブラウザ。タグブラウザであれば、これもこだわりはありません。風博士とか興味ある。w3mも併用してます。

  4. Emacs 21

     エディタ? これが無いと生きていけません。しかし、どっからどこまでをEmacsと言って良いやら。

  5. Mew

     Emacs上で動くメーラです。一時期Wanderlistへの移行も考えたのですが、膨大な設定ファイルを見て挫折しました。

  6. X-Chat

     IRCクライアントです。CHOCOA程使い勝手が良いわけではないのですが、そんなに不満はありません。

  7. xpdf

     PDFエディタ。動作は軽快なくせに多機能です。ユーザインタフェースはどうにかしが方が良いと思うけど。

  8. GKrellm

     リソース監視ソフトですね。CPU、HDDアクセス、ネットワークカード当たりは、常に監視しています。昔は何も操作していないのに、突然激しいディスクアクセスが発生して吃驚したものです。バックグラウンドでupdatedbが動いていただけなんですが。

  9. SKK

     日本語変換(入力?)ソフト。慣れちゃったので離れられません。困ったね。

  10. OpenOffice.org

     必要なのは表計算ソフトであるcalcだけなんですが、別にHDDが不足している訳でもないので、全部入れてしまいます。

とこんなモンでしょうかね。

.emacs file

 最近では自分の書く文章のバージョン管理に(大袈裟だけど)CVSを使っています。ここの所、気が乗らなくて長文を書いていないのですが(サイト更新しないとね)。

 で、考えてみたら.emacsみたいなファイルこそCVSで管理するべきだよなあ、と。しかし、その場合どうやって管理するのが良いんでしょう。どうもCVSって管理する対象データは専用の作業ディレクトリを持っている事が前提みたいなので、~/ で

$ cvs import -m 'Dot.emacs file is controled by CVS.' emacs myself start
とかやると、~/ にある全部のファイルをリポジトリに持って行こうとしやがる訳です。阿呆かと。

 .emacsを.emacs.d/下に移動して、~/.emacsは~/.emacs.d/.emacsへのシンボリックリンクにした上で、作業ディレクトリを~/.emacs.dにすれば良い筈。なんだけれど、cvs checkoutでリポジトリからファイルを取得すると、カレントディレクトリにモジュール名のディレクトリ掘ってしまうんだよね。つまり~/.emacs.d配下でチェックアウトすると~/.emacs.d/emacs/が生成されて、その下に.emacsが格納される。
 強引だけれど、モジュール名を.emacs.dにして~/ 直下でチェックアウトすれば、なんとか想定した環境にはなるけれど、なんか美しくない。

2004年5月10日月曜日

+3kg

 かねてからの希望であったジムへの入会を果しました。ジムって高いのねぇ。正会員になったら月1万円しやがんの。まあ、忙しくない時期は2日に1度は通うつもりなので、減価償却はできると思うんだけれど。

 早速マシンを使って、上半身の筋トレに勤しみました。やっぱり大胸筋なんて普段は使わない筋肉なんで、ちょっとしたトレーニングでもキツいですね。
 それで、体重計があったので久しぶりに計ってみたのですが、なんと吃驚59kg。去年の10月に測定した時は56kgだったので、この半年で3kgも太った事になります。身長が170cmあるので、59kgでも肥満では無い――というか、まだ痩躯なのですが、どこに贅肉がついたという訳でもなく、かといって筋肉がついた筈もないのです。つまり内蔵脂肪が、かなり増えている模様。
 I中学校バド部の先生に「そりゃ、お前。酒の飲み過ぎだ」と言われてしまいました。トホホ。

 当面のトレーニングでは、大胸筋、上腕筋、ふくらはぎ、腹筋、背筋、当たりを攻めていこうと思います。太股も鍛えたいけれど、あんまり太くなるとジーパン(リーヴァイス505、517)が入らなくなるので保留。これから暑くなるので、水泳も良さそうですね。着替えるのが面倒だけど。

OSを入れて最初にインストールする10のソフトウェア

 というのが一部のblogで共通の話題になっているようです。僕が知ったのはスラッシュドットの記事ですが。誰でも回答し易い質問ですしね。自分の場合を考えてみると、いろいろ判断が難しい事に気がつきました。何より、まずメインで使っているのがLinuxなので、ディストリビューションや、インストール方法(最小インストールだとかカスタムインストールだとか)によって「OSを入れた直後の状態」が全然違うからです。
 また「ソフトウェア」と言った場合、その境界がどこなのかも判然としません(一次ソースではソフトウェアではなくProgramsと書かれているので、もっと曖昧)。
 最も広義に捉えた場合、ハードウェア、ミドルウェアで無いものは全てソフトウェアなので、ドライバやユーティリティ、そしてOS自体もソフトウェアの範疇に入ります。
 一方で狭義に捉えた場合はアプリケーション・ソフトウェアの事を指すのでしょう。所謂ワープロソフトとか表計算ソフトの事です。
 この質問では、多分狭義のソフトウェアが念頭にあるのでしょう。そうするとプラットフォームがWindowsであれば、話は簡単です。
  1. Windows Update

     Windows Update自体はOSと一緒にインストールされていますが、それを実行するという事。また厳密にはWindows Updateの実行によってインストールされるソフトウェアは単一ではありませんが、これをやらない事にはインストール出来ないソフトウェアもあるので、敢えて上げました。

  2. アンチウイルスソフト(Norton Anti-Virus)

     必須。これ無しでネットワークに接続するのは極力避けたい。

  3. アーカイバ(+Lhaca)

     基本。これが無いと、ダウンロードしたソフトウェアを解凍できなかったりするし。

  4. タグブラウザ(DountP, Firefox)

     現在Firefoxへ移行中。もうタグブラウザでないと、やってられません。

  5. シェル(Cygwin)

     シェルが無い環境は耐えられません。自分はDOSコマンドを殆ど知らないし。

  6. エディタ?(Meadow)

     Windows版のEmacs。エディタと言い切ってしまうには、色々でき過ぎるんですが。一括してネットインストールすれば、その他にも様々なソフトウェアが付いて来ます。

  7. メーラ(Mew)

     Emacs上で動作するメーラです。

  8. IRCクライアント(CHOCOA)

     自宅に居る時は、8割方IRCに接続しています。

  9. PDFリーダ(Acrobat Reader)

     D&DのErrataやFAQ等、ドキュメントを読む為には必須。

  10. etc

     その他諸々のアプリケーション。

 こんなモンでしょうか。適当に書いたものの、最近Windowsマシンなんて仕事でしか触らないし、自分はコンサル・プログラマなんで現場にあるマシンをそのまま使うだけ(環境構築は殆どしない)ですし。
 これがLinuxになると途端に難しくなるんですよね。自分は最小インストールから自力でX Window Systemを入れる、とか余りやった事ないんですが、その辺も考慮すると10個じゃ、満足のいくデスクトップ環境を構築する前までしか書けないでしょう。そもそもXってミドルウェアなのかな。gccとか各種ライブラリとかねえ。Emacs以降はWindowsとほぼ同じなんですけど。

2004年5月7日金曜日

【今日の読書】囁く影/ジョン・ディクスン・カー/早川ミステリ文庫

 ギデオン・フェル博士が登場するシリーズ後期の作品。
 僕はカーと言われると、まずは「密室」を思い浮かべるのですが『火刑法廷』『三つの棺』以降、密室モノに出会えていません。この作品も密室ものではありませんでした。
 しかしながら、僕が2番目に思い浮かべる「怪奇趣味」の点では、なかなか秀逸な作品だと思います。カーって雰囲気作りが上手な作家なんですね。

 古典作品って、現代人から見るとどうも眉唾なトリックだったりするのですが(まあミステリって今でも荒唐無稽な物だけど)、この作品で利用されている殺人方法は結構納得のいくもので感心しました。

システム管理者の悲哀

 システム(サーバ)管理というのは、とても辛く悲しい仕事である。サーバというのは、原則的に24時間365日休む事無く稼働してほしいと、誰もが思っている。であるが故に、サーバ管理者は問題が発生すれば昼夜を問わず呼び出されてしまう。
 それにも関わらず、会社のおエライさんは

「社内システムなんて、何も生み出していない」

と言い、開発の人間を高く評価する。つまりサーバ管理者は業務が大変であるにも関わらず、開発関係よりも給与が低かったりする(開発が楽だ、と主張している訳ではない)。更に、管理者が努力した結果サーバが極めて安定して動作すると、管理者の日常業務は激減するのだが、それを見たおエライさんは

「普段の業務を怠けている」

と評価し、逆にトラブルが発生すると

「何故トラブルが発生するんだ」

と管理者をなじる。

 本当にプログラマ(開発)で良かったと思う今日この頃である。そうそう、7月26日になったら皆システム管理者に感謝しよう

書店が無い街

 4月末から現場が変わり、今は五反田の会社に詰めています。
 僕が勤務しているオフィスは東口にあるのですが、こっち側には大きな書店は全然無いんですよね。西口に行けば『あおい書店』があるみたいなんですが、そこまで歩くと10分以上掛かってしまうので昼休みに気軽に書いに行く事ができない。
 これは困りました。

 品川駅校内にあるブックガーデンも大した品揃えでは無いし。平日どこで本買おうかなぁ。コミックや雑誌なんて置いてなくても良いから、創元[推理|SF]文庫、早川[ミステリ|SF]文庫さえ揃えてくれれば問題ないんだけど。

 売れ筋の本を置くのは分かるんですが、どこの書店も似たような品揃えってのはどうにもねえ。ただでさえ近年は本の売り上が減少気味みたいだから、仕方無いとは思うんですが。マイナレーベルばかり読む人間としては困った状況です。

2004年5月6日木曜日

【今日の読書】ビロードの悪魔/ジョン・ディクスン・カー/早川ミステリ文庫

 カーって多彩な作家なんですねぇ。歴史ミステリを書いているのは知っていましたが、まさか活劇も上手だとは思いませんでした。

 一応この作品は「歴史ミステリ」に分類されているようですが、伝奇小説と言った方が正解でしょう。謎解きの要素も十分にあり、それも楽しめるのですが(真相は意外でした)なんと言ってもレイピア片手にチャンチャンバラバラするシーンが上手に描かれていて、興奮します。

 かなりボリュームのある小説ですが、盛り上る決闘シーンが最後まであって、なかなか読ませてくれます。でも初めてカーを読む人が、この作品から入るのは止めた方が良いでしょうね。あくまでカーは「密室の帝王」と呼ばれるくらいに「本格推理小説の巨匠」なんですから。

2004年5月5日水曜日

2004年度春期個人戦結果発表

 5月2日は区大会の個人戦でした。

 僕はダブルスを引率したのですが、第2、第3は力及ばず1回戦で敗退、第1ダブルスは、辛うじてベスト16入りでした。なんとか第1がベスト8、第2、第3がベスト16くらいまでは持って行きたいんですけどねぇ。個人戦は、抽選次第でどうにでも転んでしまうので難しいです。

【今日の映画】キル・ビル Vol.2

ストーリィ : ★★ アクション : ★★★☆ 映像 : ★★★ 音楽 : ★★★☆

 5月1日にSCOOTERと一緒に観てきました。Vol.1は、物語も糞もない荒唐無稽なタランティーノ流アクション映画でした。しかしVol.2はしっかりとストーリィもあり、主人公の復讐の動機もしっかり描かれています。全体的に上手く纏まっていますね。
 Vol.1を観た人ならばキル・ビルという物語の全貌を把握する為にも、観るのは必須かと思います。

 しかし、相変らず「痛い」シーンが多いので、その辺に耐性の無い人は注意しましょう。

2004年5月1日土曜日

【今日の読書】天皇家の財布/森鴨平/新潮新書

 2001年に施行された情報公開制度を利用して、筆者が皇室にまつわる経済状況を調べたルポタージュ。

 普段僕達は皇室の経済状況なんて気にも留めていません。しかし考えてみれば皇室を取りまく金銭の流れというのは謎です。特に収入源が何なのか、が分からない。パッと思い付くのは国庫から必要なだけ支給されているというパターンですが、どうやらそれだけではなく、皇室の人々は有価証券などの売買を通じて、ある程度の「稼ぎ」を得ているようです。

 皇室関連の出納が数値で明示されているので、いろいろと驚く事しきりです。例えば国璽用の朱肉はなんと1つ30万円もするだとか、宮廷晩餐会に出されるケーキは1個120円だとか。(右翼思想の持ち主でない限り)僕みたいな若い人にとっては皇室なんてのは、正直どうでも良い存在です。いなくても困りませんし。ですが、こうして家計を覗いてみると不思議に親近感が湧いてきます。