2005年3月27日日曜日

フォントのグリフを修正

 僕はかなりの作業をEmacsの中で行なっています。そのEmacsで使っているフォントは東雲ゴシック14ドットです。

 このフォントはとても良いフォントですが、僕には以前から一点だけ不満がありました。それは半角ゼロのグリフです。

 僕は半角ゼロと半角大文字アルファベットのオーの区別が一見して分かるように、ゼロの中に斜線が入ったグリフが好みです。しかし東雲ゴシックでは、そうなっていないんですね。そこで自分が普段利用している東雲ゴシック14ドットフォントの半角ゼロのグリフを変更してみました。

 フォントの元となるBDFファイルは上記サイトから入手できます。その内変更するのは以下のものです。

  • shinonome-0.9.11/bdf/shnm7x14a.bdf
  • shinonome-0.9.11/bdf/shnm7x14ab.bdf
  • shinonome-0.9.11/bdf/shnm7x14abi.bdf
  • shinonome-0.9.11/bdf/shnm7x14ai.bdf

 これらのファイル中からゼロのグリフのデータを探します。具体的にはENCODING 48の所がそれです。例えばshnm7x14a.bdfならば以下のようになっています。

STARTCHAR 30
ENCODING 48
SWIDTH 960 0
DWIDTH 7 0
BBX 7 14 0 -2
BITMAP
00
00
30
48
84
84
84
84
84
84
48
30
00
00
ENDCHAR

 このデータのBITMAP以下の14個の数値はそれぞれ16進数になっていて、これを2進数に変換すると、フォントのグリフになります。

00 → 0000000000000000
00 → 0000000000000000
30 → 0011000000000000
48 → 0100100000000000
84 → 1000010000000000
84 → 1000010000000000
84 → 1000010000000000
84 → 1000010000000000
84 → 1000010000000000
84 → 1000010000000000
48 → 0100100000000000
30 → 0011000000000000
00 → 0000000000000000
00 → 0000000000000000

 これのBITMAP以下の数値を次のように変更します。

00 → 0000000000000000
00 → 0000000000000000
30 → 0011000000000000
48 → 0100100000000000
8c → 1000110000000000
94 → 1001010000000000
94 → 1001010000000000
A4 → 1010010000000000
A4 → 1010010000000000
C4 → 1100010000000000
48 → 0100100000000000
30 → 0011000000000000
00 → 0000000000000000
00 → 0000000000000000

 変更したファイルを保存して、以下のようにbdfファイルをpcf形式にコンパイルし、gzipで圧縮します。

% bdftopcf -o shnm7x14a.pcf shnm7x14a.bdf
% gzip shnm7x14a.pcf

 出来上がったshnm7x14a.pcf.gzを、今まで使っていたフォントに上書きします(念のため元のフォントデータはどこかに保存しておいた方が良いでしょう)。僕が使っているDebian Sargeならば、該当フォントの格納場所は /usr/X11R6/lib/X11/fonts/misc/ 以下です。従って、

# mv shnm7x14a.pcf.gz /usr/X11R6/lib/X11/fonts/misc/

を行ないます。後はshnm7x14ab.bdf、shnm7x14abi.bdf、shnm7x14ai.bdfにも同じような変更を施せばOKです。

 参考サイト:blankspace(->Emacs->slashed zero bdf)



電子文書の校正

 電子文書(主としてプレーンテキストデータ)を校正する手法というのは、意外にスタンダードなものが存在しません。メールでビジネス上のやり取りが行なわれる事も多い昨今、そういう手法が確立されて然るべきなんじゃないかな、と思ったりします。
 ビジネス以外、例えば技術系のメーリングリストのやり取りなんかでも、広く知られていて一貫した校正手法が必要と言えます。その手法は簡潔である程良いでしょう。

 そんな電子文書校正手法の一つに真鵺道(まぬえど)というものがあります。これは非常に簡単だしEmacs用のマイナモードとしても実装されているので、僕には便利です。詳細については上記の本家サイトを見て下さい。



2005年3月26日土曜日

時速350kmの弾丸

台湾で見つけた球技「板彈球」 @ ケータイWatch『本日の一品』――より

 複数の球技をいいとこ取り(?)した板彈球だが、これが一度体験してみるとなかなかハードなスポーツだ。バドミントンや羽子板は「そ~れっ」という掛け声と共に放物線を描くように緩く打ち合うイメージがあるが、対して板彈球は慣れてくるとスマッシュをスマッシュで打ち返すといったスピーディーかつ白熱したバトルへと展開していく。
(強調は死せる詩人による)

 バドミントンをしない人間には、上記のようなイメージなんでしょうね。世間の人にバドミントンの実体をアピールしたところで、僕には何の益もないんですが、一バドミントンプレイヤとして若干腹が立ったので書いておきます。

 バドミントンの場合、男子のプロ選手(オリンピックに出場するような人達)ならば、そのスマッシュの初速は時速350km(秒速90m)を超えます。現時点では地上最速のスポーツと言って良い筈です(トップ争いの相手はF1くらいでしょう)。

 シャトルは空気抵抗を受けやすい形状なので、初速と終速の差は大きいのですが、時速350kmで放たれたスマッシュの平均時速は200km(秒速55m)を下らないでしょう。つまりバドミントンのコートは奥から奥まで13.4mですから、この距離をおよそ0.24秒で飛んでくる訳です。

 プロの試合を見れば分かりますが、こんな速度のスマッシュが飛んでくるにも関わらずラリィは非常に長く続き、その多くのショットはネットから10cmも離れない所を直線上に飛ぶ速い打球ばかりです。



2005年3月23日水曜日

ARMORTEC 800 OFFENCIVEに飛チタン

 友人の勧めでAT800-OFに飛チタンを22ポンドで張ってみました。去年の秋くらいにAT800-OFを購入して以来、BG70-PRO(20ポンド)、BG65-POWER(22ポンド)、強チタン(22ポンド)という風に張ってきています。
 それで飛チタンですが、インパクトの瞬間に手に伝わる衝撃が、上記ガットのどれよりも小さいようです。従ってスマッシュレシーブはしやすいと言えます。他方で自分がスマッシュを打った時の感触がイマイチなので、スマッシュ打ちまくってヒャッホウという人には向かないかもしれません。だいたいゲージが細いから切れやすいですしね。況やテンションを高くしがちなハードヒッタに於いておやです。
 総じて悪くはないガットですが、僕の好みではありません。これまでには、上記4ガット以外にBG65、BG66、技チタン、攻チタンを使いましたが、これらの中だとBG70-PRO、BG65-POWERが僕の好みです。

 この飛チタンが切れたら、次はいよいよGOSENのストリングに挑戦です。



Emacs21.4.1 on Debian Sarge

 ようやくDebian SargeにEmacs21.4.1が降ってきましたね。

 たしか21.3.50以降だとfringe領域自体を消せる筈なんだけれど、それらしい設定をしても消えない……。余計(使わない)物は消したいんですが、ま、あっても無くても困る物ではないので良いか。ちなみに僕のEmacsではメニューバーもツールバーもスクロールバーも表示されてません。だって使わないんだもん。モードラインもスッキリしている方だと思います。時計とか表示させないし(スクリーンショット)。



2005年3月18日金曜日

スルメが折れそう

 ダブルスを組んで試合に出た時、互いのラケットが激突しました。どうやらその時のダメージが大きいようで、GRAPOWER 110 LONGこと通称スルメにかなり目立つヒビが入っています。打った時の感触もなんだか変ですし、たぶん今張ってあるガットが切れたら次は張れないんじゃないかと思います。

 スルメ、使い易くて結構気にいってたんですけどね。また春先に小数ロットで再生産されるだろうから(スルメは既に廃盤のラケットです)、それを狙って1本購入するとしましょう。

 現在のメインラケットはARMORTEC 800 OFFENCIVEなので、スルメが折れても致命的ではありません。肩の調子が悪かったりして、スマッシュを沢山打つ気にならない時にスルメを使っているのです。



缶コーヒー

 差し入れと言われて渡された缶コーヒー。実の所、缶コーヒーは嫌いなんだけれど、人の好意を無碍にできない小心者なので無理矢理飲みました。

 すると案の定、胸焼けはするし気持ち悪いし頭は悪いし顔もマズいし金は無いし腰は痛いしで散々な状態になってしまいました。何か適当な理由(最近ヘルニアが発覚し、医者から缶コーヒーを止められている等)を見付けて辞退するべきでした。次に備えて、それっぽい言い訳を考えておこう……。



2005年3月17日木曜日

物理学者ジョーク

 本当ならここで「物理学者ジョーク」を出せると良いんですが、生憎持ちネタがありません。そこで面白い詩(?)を掲載したサイト紹介します。

 物理の詩人

 僕のお気に入りは、宮沢賢治の『雨にも負けず』のパスティーシュ。



2005年3月16日水曜日

数学者ジョーク

 ある物理学系の学会。壇上では物理学者が27次元空間を取り扱った理論について発表している。その他に会場に居るのは、混乱した顔でメモを取っている工学者とニコニコ顔で聞いている数学者の2人。

工学者:うーん、発表の内容がサッパリ分からない。(数学者を見て)あの人は分かっているのだろうか。ちょっと質問してみよう。

 工学者は数学者に歩みよる。

工学者:あの失礼です、発表の内容を理解されているんでしょうか。私には27次元空間なんて想像もできないもので……良ければ説明して頂けませんか。

数学者:簡単な事です。まずN次元空間を頭の中に想像するんです。あとはその空間を27次元だと仮定すれば良いんですよ(ニコニコ)。



2005年3月15日火曜日

工学者ジョーク

教授:今日の実験内容は『奇数は全て素数であるか』を調べる事だ。
(実験開始)
工学部生1:まず、1を除く最小の奇数から順に標本を取り出してみよう。4つも取れば良いだろうな。つまり「3、5、7、9」。
工学部生2:最後の値は素数じゃないね。
工学部生1:それはきっと測定誤差じゃないかな。念の為、あと2つくらい標本を取ってみようか。「11、13」っと。
工学部生2:おっ、それは両方共素数だね。
工学部生1:じゃあレポートには『実験結果の誤差を考慮した上で、推測すると全ての奇数は素数であると言える』と書けば良いね。
工学部生2:そうだね。



2005年3月12日土曜日

ま、まずいですよコレは

 とても腰が痛いです。すっくと立っている時は良いんですが、椅子に座ったりすると痛い。どうやら上半身を前に倒すと痛みがくるようです。一番楽なのは上半身と下半身の成す角が180度の状態。
 これはバドミントンに差し障りがあるなぁ。それに椅子に座った状態で読書に集中できないのも辛い。毎晩ストレッチでもしておかないと……。

 そいやサイドバーが唐突に消えた件ですが、どうやらseesaa様が余計な事をしやがってくれちゃったようです。わざわざ設定しなおして、元に近い状態にしましたが「お気に入りリンク」の内容は全て知らぬ間に消去されてしまったので、復旧が面倒です。やっぱり自サバ上でmovabletypeあたりを動かして、blogを運営した方が良いかな……。



2005年3月11日金曜日

bk1今週のオススメ書評その2

 僕が書いてbk1に投稿した書評が、今週のオススメ書評に選ばれました。このブログにも掲載した『憂鬱なプログラマのためのオブジェクト指向開発講座』です。

 これでまた3000円分の本がbk1ポイントで購入できますな。



 なんか一部で流行っているみたいなので、僕もやってみた。

What D&D Character Are You?

You are a:

Lawful Neutral Human Mage Ranger, Follower of Azuth

Alignment:
Lawful Neutral characters believe in the triumph of law and order above all else. It does not matter whether the leader is for good or evil; the leader will be followed, because the order they provide is the most important thing.

Race:
Humans are the 'average' race. They have the shortest life spans, and because of this, they tend to avoid the racial prejudices that other races are known for. They are also very curious and tend to live 'for the moment'.

Primary Class:
Mages harness the magical energies for their own use. Spells, spell books, and long hours in the library are their loves. While often not physically strong, their mental talents can make up for this.

Secondary Class:
Rangers are the defenders of nature and the elements. They are in tune with the Earth, and work to keep it safe and healthy.

Deity:
Azuth is the Lawful Neutral god of wizards and mages. He is also known as the High One, and is the Patron of Wizards. His followers believe that a systematic approach to magic is the best, and they strive for calm and caution in order to avoid accidents. They wear shimmering robes, and are well-versed in magic, as well as typical priest spells. Azuth's symbol is a hand with a raised, glowing index finger.

Detailed Results:

Alignment:
Lawful Good ----- XXXXX (5)
Neutral Good ---- XX (2)
Chaotic Good ---- XXXX (4)
Lawful Neutral -- XXXXXXXX (8)
True Neutral ---- XX (2)
Chaotic Neutral - (-2)
Lawful Evil ----- XXXXX (5)
Neutral Evil ---- (-1)
Chaotic Evil ---- X (1)

Race:
Human ---- XXXXXX (6)
Half-Elf - XX (2)
Elf ------ XXX (3)
Halfling - (-4)
Dwarf ---- XX (2)
Half-Orc - (-4)
Gnome ---- XXXXXX (6)

Class:
Fighter - (-1)
Ranger -- XXXXXX (6)
Paladin - (0)
Cleric -- XXX (3)
Mage ---- XXXXXXXXX (9)
Druid --- (-4)
Thief --- XXXXX (5)
Bard ---- XXX (3)
Monk ---- (-2)

 Primary classがMage(Wizard)なのと、AlignmentがLawful傾向なのは予測通り。Secondary classがRangerなのは、自分の好みとは合っているかな、という感じです。Gnome分が強いのがビックリですかね。どうやらファニィな事を好む傾向がGnome分を強くしたようです。



2005年3月10日木曜日

WYSIWYG and WYGIWYG

 edィタ @ 女プログラマってどうよ

WYGIWYG についてですが、WYSIWYG は知っていましたが、
WYGIWYG は初めて知りました。
なるほど、見た目を get するだけでなく、get したいものを get なわけですね。
WYSIWYG っつーのは、エディタで HTML タグじか打ち、
WYGIWYG っつーのは、その HTML を表示したブラウザみたいな感じでしょうか。

 僕が説明しなかったのがいけないのですが、たぶんxiaoxiaさんはWYSIWYG(What You See Is What You Get)とWYGIWYG(What You Give Is What You Get)を逆に解釈されています。
 WYSIWYGは「見たものが手に入る」という意味で、ディスプレイで見たものがそのままプリンタで出力できるようなインタフェースの事を指します。例えばワードプロセッサとかホームページビルダのようななソフトウェアがこれです。
 他方でWYGIWYGは「与えたものが手に入る」という意味になります。つまりソフトウェアが、ユーザからのインプットを弄らずそのまま表示するようなインタフェースの事を指します。例えばテキストエディタのようなソフトウェアがこれです。



2005年3月9日水曜日

死にたいくらい

 花粉がキツいです。ここ2日くらい。自宅でもマスク着用中。しかし飯を喰ったりする時は外さないといけないし、目も保護できません。今の状態だと他人の不幸も省みず、杉林だけを狙う放火魔を賛美してしまいそうですよ。

 あとなんか唐突にこのブログのサイドバーが消えました。僕は設定を弄った記憶は無いんだけど……。



2005年3月8日火曜日

【今日の読書】殺意/フランシス・アイルズ(アントニイ・バークリー)/創元推理文庫

 オースティン・フリーマンが『歌う白骨』で始めて使った、犯人の視点から犯罪を描く推理小説の形式。それが倒叙形式です。本書はそのスタイルを使った小説の中でも、特に三大倒叙と呼ばれる名作中の一つです。
 人物を描くのが得意なアイルズによる犯人の心理描写は秀逸です。犯行を決意するまでの逡巡、おどおどした態度、犯行に及んだ後徐々に大胆に、そして不遜になっていく犯人。法廷における攻防、それに伴なう主人公の感情の起伏。どれも克明に描写されています。
 そして最後、余りにも呆気なく訪れるどんでん返しにはビックリさせられました。アイルズ=バークリーはトリッキィな作風の小説家です。その面目躍如と言えるでしょう。


bk1



コメントスパム

 65.75.152.120というIPアドレスからのコメントスパムが連続していたので、該当するコメントを削除しました。更にそのIPをコメント禁止IPに。ちなみにwhoisの結果は以下の通りでした。

% whois 65.75.152.120
Managed Solutions Group, Inc. NET-MANAGED (NET-65-75-128-0-1)
65.75.128.0 - 65.75.191.255
B. Greenberg NET-MANAGED (NET-65-75-152-120-1)
65.75.152.120 - 65.75.152.127

# ARIN WHOIS database, last updated 2005-03-07 19:10
# Enter ? for additional hints on searching ARIN's WHOIS database.

 世のスパム業者に呪いあれ。



2005年3月7日月曜日

edィタ

 UNIXerの間(?)では、有名なジョークなんで今更紹介するのもアレですが。

 man ed

 emacsvimの基本的な操作方法は一通り覚えたけれど、まだedmanを参照しながらじゃないと使えませんね。まあsedが使えれば十分だという話もありますが。

 ただ、WYSIWYGよりはWYGIWYGの方がインタフェースとしては好きです。



2005年3月4日金曜日

【今日の読書】論理哲学論考/ウィトゲンシュタイン/岩波文庫

 20世紀が誇る偉大な哲学者ウィトゲンシュタインによる生前唯一の著書『Tractatus Logico-Philosophicus』の全訳です。
 全ての文に項番が振られ「1.世界は成立していることがらの総体である/The world is everything that is the case.」から始まる論考は、全編を通じて不思議な魅力に満ちています。ウィトゲンシュタインの語る事は難解で、専門家ならざらる僕には半分も理解できません。しかし、余りにもアッサリと「世界」を叙述してしまう、その切れある文章には何故かゾクゾクと興奮させられ、次々とページを捲ってしまうのです。
 最終的に「7.語りえぬものについては、沈黙せねばならない/Whereof one cannot speak, thereof one must be silent.」で終わる論考。哲学が分からなくても詩として読む事ができます。それ程までにウィトゲンシュタインの文章は切れ味が鋭いのです。


bk1



【今日の読書】ものぐさ精神分析/岸田秀/中公文庫

 一時期流行した岸田式唯幻論。それについて言及しているのが本書です。
 「人間は本能の壊れた存在である」から始まる唯幻論の破壊力は絶大です。多くの人が良くも悪くも、この論説に影響を受けたのは納得がいきます。かくいう僕自身も「ものぐさ精神分析」の読書経験からなにがしかの影響を受けているのは確実です。もし中高生の頃に読んでいたら、もっと強い影響を受けたのではないかと思います。
 唯幻論の持つ説得力は、単なるレトリックと一蹴する事のできない存在感があります。すでに30年近くも前の著書なので、いろいろと時代を感じさせる点はありますが、読むべき所の多い書籍です。

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【今日の読書】今日も元気に魔法三昧!/ロバート・アスプリン、ジョディ・リン・ナイ/早川文庫FT

 おなじみの〈マジカルランド〉シリーズ13作目。今作からジョディ・リン・ナイという共著者を迎えての執筆となります。もう一点これまでと違うのは、本書が短篇集だと言う事です。同じくらいの長さの短編が三編収録されています。また「〈マジカルランド〉の基礎知識」と称した用語集も巻末に収録されています。

 「魔性の女がいっぱい!」ではバニィに協力を頼まれたスキーヴが様々な次元から集った美女達によるミスコンで東奔西走します。
 「魔法の指をあやつる男!」ではタンダ、チャムリィ、グィドの三人が、バザールでショバ代を霞め取っているグループを相手に、珍妙な作戦で挑んでいきます。その作戦の途中でグィドは……バザールの女性に大人気のカリスマ美容師になってしまうのです。
 「魔境の至宝を追いかけろ!」ではオウズとマッシャがポッシュトルム王国で、不思議なイベントをバックアップする事になります。

 共著者を迎えた〈マジカルランド〉ですが、雰囲気は変わる事なく続いています。既にこれに続く二巻が本国では出ているようで、続きが楽しみです。


bk1



2005年3月3日木曜日

【今日の読書】顔のない男/ドロシー・L・セイヤーズ/創元推理文庫

 セイヤーズによる短篇集の2作目です。ピーター・ウィムジィ卿が活躍する短編は6つ。それ以外にセイヤーズ自身が、実際に起った事件を推理していく「ジュリア・ウォレス殺し」、セイヤーズによる名評論と名高い「探偵小説論」が収録されてます。
 ピーター卿の短編が相変わらずのウィットに富み、単なるミステリに留まらない面白さがあるのは言わずと知れた事です。やはり本書の目玉は「ジュリア・ウォレス殺し」と「探偵小説論」でしょう。こと前者は著者自身の鋭い洞察力が伺える文書になっています。


bk1



2005年3月1日火曜日

uim-skkとskkinput

 X window systemでの日本語入力にはuim-skkを使っていたのですが、最近アップデートしたら、どうも挙動が変なのでskkinputに戻しました。またuim-skkがアップデートされたら、そっちを試してみようと思います。

 まあ殆どEmacsの中で生活しているので、Xでの日本語入力が多少不便でも大きな問題は無いんですが。