2011年3月28日月曜日

【今日の読書】第二の銃声

書名
第二の銃声
著者
アントニイ・バークリー
出版
創元推理文庫
価格
940円
ISBN
978-4-488-12307-9
bk1
http://www.bk1.jp/product/03363234

 本日読了。バークリーは日本では一部のミステリマニアを除けばあまり知られていない作家ですが、欧米ではミステリ黄金時代初期から活躍している作家として有名です。本書が刊行されたのは1930年なのですが、この時点でこんな前衛的な作品を書いていたというのだから驚きです。1930年前後のミステリ界の年表を見てみれば一目瞭然です。

  • 1920 アガサ・クリスティが『スタイルズ荘の怪事件』でデビュー
  • 1929 エラリイ・クイーンが『ローマ帽子の謎』でデビュー
  • 1930 本書刊行、ディクスン・カーが『夜歩く』でデビュー

 つまりこの本が書かれた時点では、御三家と呼ばるクリスティ、クイーン、カーのうち、クイーン、カーはデビューしたての新人、クリスティですら10年の中堅作家にすぎないのです。当然、ドルリー・レーンやH・M卿、フェル博士といった名探偵もまだ誕生していません。
 バークリーはこの他にも『毒入りチョコレート殺人事件』や『殺意(フランシス・アイルズ名義)』といった実験的な作品も書いています。最近になってバークリーの再評価の機運が日本で高まってきたのか、次々と作品が翻訳されているようで楽しみです。



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