2011年7月31日日曜日

 日曜日は突発セッションでした。前日に声をかけて集まった3人+同行キャラクタでプレイ。DMは僕です。シナリオはDMGに掲載されているコボルト館のダンジョンだけ使い、モンスタは1体を除き全て『Monsters Vault: Threats to Nentir Vale』から出しました。

  • ライラ, [防衛役], Fighter(Knight)3, Eladrin, からくりさん
  • 黒烏龍, [撃破役], Fighter(Slayer)3, Dragonborn, 満月
  • チップ, [指揮役], Cleric(Wapriest)3, Half-elf, つかださん
  • ジャスミン(同行キャラクタ), [制御役], Wizard3, Human,

 5つの遭遇は詳細は以下の通り。

●遭遇1(遭遇レベル2)

  • Lower Quays Guttersnipe (2レベル 砲撃役) *2
  • Crested Felldrake (2レベル 遊撃役) *2
  • Fell Court Ruffian (2レベル 雑魚 暴れ役) *2

 Crested FelldrakeとFell Court Ruffianはコンビ打ちが出来るんですが、何せ片方が雑魚なので狙い打ちされてしまいました。鎧袖一触でしたね。

●遭遇2(遭遇レベル3)

  • Razorlclaw Jack (3レベル 遊撃役) *3

 『俺達はレイザークロー・ジャック。またの名をフレディ』と口上を延べるだけの出落ちになりました。罠に上手くPCを誘導しようとしたフレディが黒烏龍の機会攻撃でクリティカルを喰らいPower Strikeも乗っていたのもあって一発で45点と瞬殺された時点で趨勢は決まっていました。

●遭遇3(遭遇レベル4)

  • Bloodspear Grenadier (4レベル 砲撃役) *2
  • Market Green Grifter (2レベル 奇襲役) *2
  • Tigerclaw Hordeling (3レベル 雑魚 遊撃役) *2

 これは中々良い遭遇になりました。Bloodspear Grenadierは今セッションのモンスタの中ではMVPと言える活躍でしたね。Market Green Grifterは能力が変で面白いんですが使い難いです。

●遭遇4(遭遇レベル6)

  • Bloodspear Krull (5レベル 暴れ役) *1
  • Tigerclaw Brave (3レベル 兵士役) *2
  • Iron Circle Dark Adept (3レベル 制御役) *1
  • Peryton (4レベル 遊撃役) *1

 今回一番レベルの高い遭遇です。罠にPCも敵も悩まされるという展開になりました。ここで防衛役のライラが死んでいます。辛くも撃破しました。今にして思えば、セッションを通じて雑魚が少なかったので、Tigerclaw Braveを1体減らして4体の雑魚を増やすべきでした。

●遭遇5(遭遇レベル5)

  • Young Black Dragon (4レベル 単体 奇襲役) *1

 1度町に戻ってライラをレイズデッドして大休憩してからの挑戦です。やっぱり再チャージが振るわないとドラゴンなんて全然駄目ですね。適度に全員を重傷にした程度でさっくり殺られました。



2011年7月27日水曜日

 DAC-BITが秋葉原のRole and Roll Stationで開催しているD&Dエンカウンターズのシーズン4『亡霊旅団の行軍』の11回目に参加してきました。DMはTEさん。参加者は以下の通り。

  • ファーグリム, [撃破役], Fighter(Slayer)2, Dwarf, そばさん
  • ヴァルナエ, [指揮役], Cleric(Warpriest)2, Eladrin, 西弓さん
  • ベルゲン, [指揮役], Cleric(Wapriest)3, Dwarf, まんぼさん
  • トルデク, [制御役], Wizard3, Dwarf, ぎぶさん
  • ガモス, [撃破役], Ranger(Scout)1, Half-orc, 宮之下さん
  • ドルーク, [防衛役], Knight3, Half-orc,死せる詩人

 19時過ぎに開始、遭遇を終えたのが20時30分。

 以下の状態でセーブ。

  • HP: 満タン
  • 回復力回数: 2回使用済み
  • アクションポイント: 1点残り
  • 経験点: 2579点
  • 名声点: 62


2011年7月25日月曜日

【今日の読書#R】自転車ぎこぎこ

書名
自転車ぎこぎこ
著者
伊藤 礼
出版
平凡社
価格
1600円
ISBN
978-4-582-83460-4
bk1
http://www.bk1.jp/product/03179439

 本日読了。『こぐこぐ自転車』に続く――といっても内容に連続性はありませんが――自転車にまつわる随筆集です。やはり前編に肩の力が抜けたような雰囲気があり気軽に読めます。中に「カルピスの原液を飲んでしまったこと」という題名の話があるのですが、もしこんな題名の随筆を30か40歳そこそこの若いライターが書いたならば、雑誌連載でネタに困って適当な話でお茶を濁しやがってと思うのですが、これが80歳に迫らんとする自転車乗りの方が書かれたとあれば話しは違ってきます。まず題名を読んで、そんな血糖値あげて血圧とか大丈夫かしらんと心配になるわけです。
 また筆者が文学の教授であられたからなのか、語彙の選択がなんとも洒脱です。例えば267頁の一節。

このカツ丼は相当ひどく、その不味さのひき起こした絶望感を解脱するために、翌日もういちど別のH市でカツ丼を食べたほどである。

 この「絶望感を解脱する」なんて生半に出てくる言葉ではありません。



【今日の読書#R】こぐこぐ自転車

書名
こぐこぐ自転車
著者
伊藤 礼
出版
平凡社
価格
1600円
ISBN
4-582-83299-7
bk1
http://www.bk1.jp/product/02627785

 本日読了。自転車にまつわる随筆集です。著者の伊藤氏はこの本が出版された2005年の時点で御年72歳の方で、自転車趣味を初めたのが大学教員を退官寸前の60代半ば。当然余り肩肘の張った自転車の乗り方はされておらず、悠悠と自在に自転車を楽しんでらっしゃる様子が文章から見てとれます。
 本書を読んでいて一番最初に思い出したのは内田百間氏の『阿房列車』。筆者は自転車旅行もされておりその顛末も書かれていますが、その飄々とした書きっぷりが阿房列車を彷彿とさせました。伊藤氏の自転車行には大久保氏という年若い――といっても還暦を過ぎていらっしゃる――同行者がおり、行く先々での諸事はこの大久保氏が担っているのも阿房列車に於ける百間先生とヒマラヤ山系氏の関係に似ていなくもありません。



2011年7月24日日曜日

自転車のメンテナンス

 最近僕の友人で趣味としての自転車を初める人が多いので、しつこく勧めた側とし諸事を説明しておくとしましょう。

 快適な自転車走行を求めるならば車体の定期的なメンテナンス無しにはいられません。最低限必要なメンテナンスは2つです。

1. タイヤの空気圧管理

 タイヤにはそれぞれ適正な空気圧というのが決められています。大抵タイヤの側面にその数値が書かれているのでそれが参考になります。
 走行するペース(1週間で平均何km走るのか)にもよりますが、週末のみ走る人でも2週間に1度はタイヤに空気を入れ直す必要があるでしょう。通勤で毎日乗るのであれば週1回程度は必要になると思います。

2. チェーンへの注油

 チェーンの油が切れると錆びが進んでしまう事はもちろん、ギアやチェーン自体へのダメージも増えます。また走行抵抗も増大してしまうので、定期的な注油は必須となります。自転車用の油は、オイルとグリスの2種類に分かれます。オイルは比較的サラサラした所謂機械油です。グリスはハンドクリーム程度の粘性の物を言います。グリスは概ねベアリングがある部分に使うものなので、通常はオイルだけで十分です。チェーンに注油するのもオイルになります。
 オイルにも色々な種類があります。耐水性、持続性、粘度といった面で違いがあります。耐水性は読んで字の如く、水に対してどの程度強いかです。雨の中2時間走行しただけで殆ど流れてしまうような油もあります。持続性は1度油を差してから油切れになるまでどの程度かかるかです。粘度は油がどれくらいサラサラしているかです。粘度が低いもの程隙間に浸透し易くなります。また粘度が低いと油に砂や埃が付着しにくく油面が汚れ難くなります。そして概ね耐水性、持続性、粘度の3つの要素は比例関係にあります。
 またオイルに対して、ドライとかウェットとかという評価がありますが、ドライとはサラサラしていて粘度が低く汚れが集り難く耐水性の低い事、ウェットとはドロドロしていて粘度が高く汚れが集り易いものの耐水性の高い事を差します。

 オイルを選ぶ場合は容器の善し悪しも重要で、中にはかなり使い難い容器に入った物もあります。

 お勧めのオイルはワコーズのメンテルーブです。耐水性、持続性、粘度はやや高い部類ですが意外と浸透性が高く細かい部分への注油も可能です。なによりも容器のスプレー缶が非常に使い易いのが良いでしょう。1本で済ますならこれが良いと思います。

 タイヤの空気圧管理、チェーンへの注油、この2つさえ欠かさずやっておけば概ね大丈夫ではありますがもう1つやっておくとより良い事があります。

3. 洗車

 洗車といって大した事は無く、埃や泥汚れを雑巾で拭き取るだけでも十分です。油汚れが気になるなら油落し(ディグリーザーと呼ばれる)を使って拭けば綺麗になります。リムのブレーキパッドが当たる面の汚れを落せばブレーキの利きも良くなります。
 重要なのは自転車を綺麗にする事自体ではなく、洗車する過程で自転車を観察して傷や故障を早期に発見できる事です。時折はネジの緩みなども気を配ると尚良いでしょう。自転車の各種ネジは通常のプラスネジではなく六角のものが使われている事も多いので1つ自転車用携帯工具(十徳ナイフ状の折り畳み式工具)と小さめのモンキースパナを持っておけば必要最低限の道具としては十分です。



2011年7月22日金曜日

【今日の読書#R】紅茶のおいしいたて方

書名
紅茶のおいしいたて方
著者
高野 健次
出版
新星出版社
価格
1500円
ISBN
4-405-09647-3
bk1
http://www.bk1.jp/product/01462226

 本日読了。



2011年7月21日木曜日

【今日の読書#R】コーヒーの事典

書名
コーヒーの事典
著者
田口 護(監修)
出版
成美堂出版
価格
1200円
ISBN
978-4-415-30254-6
bk1
http://www.bk1.jp/product/02975812

 本日読了。特殊な珈琲(例えばアイン・シュペンナーとか)のレシピ以外は見るべき所は無しかな。珈琲の淹れ方なんてきょう日、各種ウェブサイトで写真やら動画付きで詳細に解説されているしね。



2011年7月20日水曜日

 DAC-BITが秋葉原のRole and Roll Stationで開催しているD&Dエンカウンターズのシーズン4『亡霊旅団の行軍』の10回目に参加してきました。DMは野村さん。参加者は以下の通り。

  • ファーグリム, [撃破役], Fighter(Slayer)2, Dwarf, そばさん
  • ヴァルナエ, [指揮役], Cleric(Warpriest)2, Eladrin, 西弓さん
  • ベルゲン, [指揮役], Cleric(Wapriest)2, Dwarf, まんぼさん
  • トルデク, [制御役], Wizard2, Dwarf, ぎぶさん
  • ガモス, [撃破役], Ranger(Scout)1, Half-orc, 宮之下さん
  • ドルーク, [防衛役], Knight2, Half-orc,死せる詩人

 19時10分に開始、遭遇を終えたのが21時00分。今シーズン初参加の方がいた為、DMからこれまでの話しの流れを説明するのに20分程かかりましたが、ずっと参加してきた僕も内容が整理できたので助かりました。

 最初から参加している人は今回の経験点で3レベルになるわけですが、未だに無報酬の人もいたりするわけです(3レベル5人パーティはDMGに従うなら1レベル1個、2レベル2個、3レベル2個、4レベル2個、5レベル1個、現金900gp程度の資産を所持している筈)。そもそもマジックアイテムもそのレベルのキャラクタの強さの内だと考慮されているのにねえ。マジックアイテムが無いキャラクタって、本来の4版というゲームが想定している、あるレベルのキャラクタの戦力を下回っているわけです。このシナリオは徹頭徹尾問題があり過ぎです。まさか公式シナリオが自分がDMをする際の反面教師にしかならないとは……。

 以下の状態でセーブ。

  • HP: 満タン
  • 回復力回数: 5回使用済み
  • アクションポイント: 1点残り
  • 経験点: 2413点
  • 名声点: 59


【今日の読書#R】コーヒー「こつ」の科学

書名
コーヒー「こつ」の科学
著者
石脇 智広
出版
柴田書店
価格
1800円
ISBN
978-4-388-25114-8
bk1
http://www.bk1.jp/product/03037622

 本日読了。著者の石脇氏は工学博士であり珈琲の研究を仕事にしている方なだけあって話しぶりが論理的です。また自らの観察や測定された事実、統計を元に書かれているので理解し易いですね。



2011年7月19日火曜日

【今日の読書#R】農産物貿易自由化で発展途上国はどうなるか

書名
農産物貿易自由化で発展途上国はどうなるか
著者
吾郷 健二
出版
明石書店
価格
3800円
ISBN
978-4-7503-3144-7
bk1
http://www.bk1.jp/product/03249960

 本日読了。



2011年7月16日土曜日

 表題のDungeon誌シナリオを遊びました。DMはつかださん。参加者は以下の通り全員15レベルです。

  • セシリー, [撃破役], Executioner/Guild Excutioner, Eladrin, からくりさん
  • フォーシェ, [指揮役], Warlord(Bravura Presence)/Freedom Fighter, Elf, 羽生さん
  • ゴロー, [制御役], Seeker(Spiritbound)/Stone Blessed, Goliath, さるしんごさん
  • ゴリオ, [撃破役], Barbarian/Frenzied Berserker, Human, 画伯
  • デルダイン, [指揮役], Cleric(Warpriest)/Devout Warpriest, Dwarf, 宮之下さん
  • ヴィクター, [防衛役], Fighter(Knight)/Stalwart Knight, Warforged, 死せる詩人

 12時前に開始して18時半に終了。6戦闘遭遇でした(小休憩を挟まない連続した遭遇が1度あり)。4版というゲームの戦術的な面白さを体現したようなセッションでしたね。



2011年7月15日金曜日

 D&D3.5版後期のフォーゴットンレルムキャンペーン3部作シナリオである『Cormyr: The Tearing of the Weave』、『Shadowdale: The Scouring of the Land』、『Anauroch: The Sundering of the World』に術者として参加した人のみに強い共感作用を与える替え歌でございます。元の歌は『機動戦士ガンダム』の挿入歌である『シャアが来る』。これを改題して『Sharが来る』、お送りします。

『Sharが来る』

Shar! Shar!

今はいいのさ 呪文を忘れて
一人残った 傷ついた俺が
このトリルで あとに戻れば地獄に落ちる
Shar! Shar!
スペル 輝く
デッドマジックに 奴の影
SharSharShar SharSharShar
流した血飛沫 後で後で拭け
狙いさだめる 俺がターゲット
SharSharShar SharSharShar

今はいいのさ 呪文を捨てて
一人残った ウィザードの俺が
このトリルで もがき苦しむ地獄の炎
Shar! Shar!
スペル 輝く
デッドマジックに 奴の影
SharSharShar SharSharShar
一人で死ぬかよ ダンジョンマスタ呼ぶ
狙いさだめる Sharがターゲット
SharSharShar SharSharShar

スペルきらめく 雲を割く
生きて見つめる……



2011年7月14日木曜日

亡霊旅団の行軍09の戦闘分析

 亡霊旅団の行軍09の戦闘分析の結果を考察してみます。

 僕が行なった模擬戦闘では、概ねPCとモンスタ共に戦術的な機動を行なわず馬鹿正直に正面から戦う事を敢て想定しています。こういった戦い方ではPCは極端な幸運に見舞われない限り格上の相手に勝利する事が出来ません。当たり前ですね。

 格上相手に勝つ為には、PC側の攻撃力を上昇させるか、耐久力・防御力を増大させるかその両方を実現するかしかありません。
 攻撃力上昇の方法は3つあります。

  1. 命中確率の上昇 (戦術的優位を取る等)
  2. 攻撃回数の上昇 (防衛役との連携等)
  3. ダメージの上昇 (支援パワーの使用等)

 低レベルに於いては3のダメージ上昇の手段は限られるので、1、2の手段が有用でしょう。
 最も分かり易いのは戦術的優位を可能な限り得る事です。各PCは常に自分が戦術的優位を得るだけでなく次に動く味方が戦術的優位を得やすい様に動くべきです。
 また相手を幻惑状態や伏せ状態にする場合、敵を幻惑・伏せ状態にしてその状態から復帰するまでの間に出来るだけ沢山のPCが攻撃できるようなタイミングで幻惑・伏せ状態にすると良いでしょう。例えばあるPCが敵Aを伏せにした直後に敵Aのターンが来てしまうと伏せ状態による戦術的優位の恩恵は誰も得られません。

 もし戦闘全体を通してPCが攻撃する時に60%の確率で戦術的優位を得られているならば、PC側総体としての攻撃力は最低でも6%上昇する事になります。

 攻撃回数の上昇ですが、最も典型的な手段は防衛役のマークやオーラを攻撃的に利用する方法です。例えばエッセンシャルズのFighter(Knight)であればKnightのDefenders Aura内にいる敵がKnight以外を攻撃するとKnightはOpportunity Actionとして1回の近接基礎攻撃を行なえます。この時囮役になるPCは狙われる防御値が高いPCが行なうべきなのは言うまでもありません。
 この囮作戦により攻撃回数が増えたラウンドは5人パーティであれば攻撃力が20%上昇したのと同様の効果が得られます(この攻撃の時に戦術的優位があれば更に良いのは言わずもがなです)。

 書き疲れたので防御力の上昇については次回へ……。



2011年7月12日火曜日

亡霊旅団の行軍09

 DAC-BITが秋葉原のRole and Roll Stationで開催しているD&Dエンカウンターズのシーズン4『亡霊旅団の行軍』の9回目に参加してきました。DMはD16さん。参加者は以下の通り。

  • ファーグリム, [撃破役], Fighter(Slayer)1, Dwarf, そばさん
  • ヴァルナエ, [指揮役], Cleric(Warpriest)2, Eladrin, 西弓さん
  • ベルゲン, [指揮役], Cleric(Wapriest)2, Dwarf, まんぼさん
  • 【死亡】ジャレン, [制御役], Wizard(Mage)2, Human, ぎぶさん
  • 【死亡】グライ, [撃破役], Vampire2, Half-orc, 死せる詩人

 19時過ぎに開始、遭遇を終えたのが21時20分。2人死亡しつつも勝利した激戦でした。僕は読み違えで1ラウンド目で死亡した為、専ら応援でした。

 経験点などは以下の状態。

  • 経験点: 2127点
  • 名声点: 54

 この激戦を分析してみたいと思います。ネタバレです。

 敵は3レベルの遊撃役3体、3レベルの暴れ役3体でした。全て非物質的で力場か光輝ダメージを与えるとそれを1ターンの間抑止できます。

 まずはモンスタ側とPC側の総ヒットポイントを計算してみます。モンスタ側は戦闘中のダメージ記録から算出した予測値です。2、3点のずれはあるかと思います。またPC側も全員の数値を記憶しているわけではないので同じようなずれはあります。

  • モンスタ側総計: 312点 (暴れ役58点、遊撃役46点)
  • PC側総計: 151点 (上記PC一覧順に31、31、33、28、28)

 PC側は単純はHPの合計の他に、ヒーリング・ワード及び底力で回復する量、戦闘中に確実に与えられる一時的ヒットポイントも考慮します。

  • ヒーリング・ワードの回復量総計: 42.8 (PC平均回復力値7.2、ヒーリング・ワード平均回復力増分3.5、これが4回発生)
  • 底力の回復量総計: 36 (上記PC一覧順に7、7、8、7、7)
  • 一時的ヒット・ポイント総計: 35 (どのパワーを使うかにより発生するしないがあるので発生する蓋然性が高い分を想定)

 これらをPCのヒット・ポイント総計に加えると264.8点。

 他方で非実体のモンスタは、それを抑止する手段の多寡によって実質ヒット・ポイントが変化します。もし抑止する手段が皆無の場合実質ヒット・ポイントは2倍を若干超えます(半分になったダメージは端数が切り捨てられるので2倍を少しだけ超える)。今回は抑止する方法があり且つPC側がその手段を複数持っていたので実質ヒット・ポイントを1.5倍と考えます。
 従ってモンスタ側のヒット・ポイント総計は468点。

 次に互いの攻撃力を算定してみます。まずはPC側の無限回パワーから。

  • ファーグリム: 14.5 (Battle Wrath発動時の近接基礎攻撃1d12+8)
  • ヴァルナエ: 8.5 (1d8+4)
  • ベルゲン: 10.5 (1d10+5)
  • ジャレン: 7 (マジックミサイル)
  • グライ: 12.5 (1d10+7)
  • 総計: 53点/ラウンド

 遭遇毎パワーを使った場合。

  • ファーグリム: 21 (Battle Wrath + Power Strike、2d12+8)
  • ヴァルナエ: 13 (Smite Undead、2d8+4)
  • ベルゲン: 10.5 (Sun Burst、1d10+5、近接範囲1なので複数巻き込めばその分増える)
  • ジャレン: 11 (Burning Hands、2d6+5、近接爆発5なので複数巻き込めばその分増える)
  • グライ: 22.5 (Blood Drinker + Furious Assault、2d10+1d8+7)
  • 総計: 78点/ラウンド

 モンスタ側の無限回パワー。

  • 暴れ役: 12 (2d8+3) * 3体
  • 遊撃役: 11 (2d6+4) * 3体
  • 総計: 69点/ラウンド

 モンスタ側の遭遇毎/再チャージパワー。

  • 暴れ役: 12 (2d10+3) * 3体
  • 遊撃役: 11 (2d6+4) * 3体
  • 総計: 75点/ラウンド

 次にそれぞれの命中確率。まずはPC側無限回パワー。

  • ファーグリム: +7対AC
  • ヴァルナエ: +9対AC
  • ベルゲン: +9対AC
  • ジャレン: +6対反応
  • グライ: +7対反応

 3レベル暴れ役の平均防御値はAC15、それ以外が15、3レベル遊撃役はAC17、それ以外が15。これを当てはめると平均命中確率は以下の通り。

  • ファーグリム: 60%
  • ヴァルナエ: 70%
  • ベルゲン: 70%
  • ジャレン: 60%
  • グライ: 65%
  • 平均命中確率: 65%

 遭遇毎パワーについても同様に計算すると

  • ファーグリム: 60%
  • ヴァルナエ: 70%
  • ベルゲン: 60%
  • ジャレン: 60%
  • グライ: 65%
  • 平均命中確率: 63%

 続いてモンスタ側。今回のモンスタはAC狙いの攻撃しか無かったのでACに対する命中確率のみ考慮します。3レベルの暴れ役、遊撃役の攻撃修正は共に+8。PC側の平均ACは17.6。従って

  • 平均命中確率: 57%

となります。

 漸く準備が整いました。PCは5人、モンスタは6体なのでそれぞれの総ヒット・ポイントが5分の1或いは6分の1減少する時点で攻撃力についても同様に減少すると考えます。また最初のラウンドは双方全て遭遇毎パワーをPC側は加えてアクション・ポイントからの無限回パワー使うものとします。この様な想定でラウンドを勧めていきましょう。戦術的優位の有無や一日毎パワーの使用は取り敢えず考慮から外します。

●第1ラウンド

  • PC側ダメージ総計: 遭遇毎パワーダメージ総計78点 x 遭遇毎パワー命中確率63% + 無限回パワーダメージ総計53点 x 無限回パワー命中確率65% = 83.6
  • モンスタ側ダメージ総計: 遭遇毎パワーダメージ総計75点 x 遭遇毎パワー命中確率57% = 42.7
  • PC側残りヒット・ポイント: 264.8 - 42.7 = 222.1 (83%)
  • モンスタ側残りヒット・ポイント: 468 - 83.6 = 384.4 (82%、戦力6分の1減少)

●第2ラウンド

  • PC側ダメージ総計: 無限回パワーダメージ総計53点 x 無限回パワー命中確率65% = 34.5
  • モンスタ側ダメージ総計: 無限回パワーダメージ総計69点 x 5 / 6 x無限回パワー命中確率57% = 32.8
  • PC側残りヒット・ポイント(264.8): 222.1 - 32.8 = 189.3 (71%、戦力の5分の1減少)
  • モンスタ側残りヒット・ポイント(468): 384.4 - 34.5 = 349.9 (74%)

●第3ラウンド

  • PC側ダメージ総計: 無限回パワーダメージ総計53点 x 4 / 5 x 無限回パワー命中確率65% = 27.6
  • モンスタ側ダメージ総計: 無限回パワーダメージ総計69点 x 5 / 6 x無限回パワー命中確率57% = 32.8
  • PC側残りヒット・ポイント(264.8): 189.3 - 32.8 = 156.5 (59%、戦力の5分の2減少)
  • モンスタ側残りヒット・ポイント(468): 349.9 - 27.6 = 322.3 (68%)

●第3ラウンド

  • PC側ダメージ総計: 無限回パワーダメージ総計53点 x 3 / 5 x 無限回パワー命中確率65% = 20.7
  • モンスタ側ダメージ総計: 無限回パワーダメージ総計69点 x 5 / 6 x無限回パワー命中確率57% = 32.8
  • PC側残りヒット・ポイント(264.8): 156.5 - 32.8 = 123.7 (46%)
  • モンスタ側残りヒット・ポイント(468): 322.3 - 20.7 = 301.6 (64%、戦力の6分の2減少)

●第4ラウンド

  • PC側ダメージ総計: 無限回パワーダメージ総計53点 x 3 / 5 x 無限回パワー命中確率65% = 20.7
  • モンスタ側ダメージ総計: 無限回パワーダメージ総計69点 x 4 / 6 x無限回パワー命中確率57% = 26.2
  • PC側残りヒット・ポイント(264.8): 123.7 - 26.2 = 97.5 (36%、戦力の5分の3減少)
  • モンスタ側残りヒット・ポイント(468): 301.6 - 20.7 = 281.0 (60%)

●第5ラウンド

  • PC側ダメージ総計: 無限回パワーダメージ総計53点 x 2 / 5 x 無限回パワー命中確率65% = 13.8
  • モンスタ側ダメージ総計: 無限回パワーダメージ総計69点 x 4 / 6 x無限回パワー命中確率57% = 26.2
  • PC側残りヒット・ポイント(264.8): 97.5 - 26.2 = 71.3 (27%)
  • モンスタ側残りヒット・ポイント(468): 281.0 - 13.8 = 267.2 (57%)

●第6ラウンド

  • PC側ダメージ総計: 無限回パワーダメージ総計53点 x 2 / 5 x 無限回パワー命中確率65% = 13.8
  • モンスタ側ダメージ総計: 無限回パワーダメージ総計69点 x 4 / 6 x無限回パワー命中確率57% = 26.2
  • PC側残りヒット・ポイント(264.8): 71.3 - 26.2 = 45.1 (17%、戦力の5分の4減少)
  • モンスタ側残りヒット・ポイント(468): 267.2 - 13.8 = 253.4 (54%)

●第7ラウンド

  • PC側ダメージ総計: 無限回パワーダメージ総計53点 x 1 / 5 x 無限回パワー命中確率65% = 6.9
  • モンスタ側ダメージ総計: 無限回パワーダメージ総計69点 x 4 / 6 x無限回パワー命中確率57% = 26.2
  • PC側残りヒット・ポイント(264.8): 45.1 - 26.2 = 18.9 (7%)
  • モンスタ側残りヒット・ポイント(468): 253.4 - 6.9 = 245.5 (53%)

●第8ラウンド

 ここでPC側戦力は0%未満になります。つまり全滅。その時点で敵の戦力は半分以上残存していますから圧倒的ですね。この差を覆すのが戦術に他ならないわけです。



【今日の読書#R】コーヒー、カカオ、コメ、綿花、コショウの暗黒物語

書名
コーヒー、カカオ、コメ、綿花、コショウの暗黒物語
著者
ジャン=ピエール・ボリス
訳者
林 昌宏
出版
作品社
価格
1600円
ISBN
4-86182-061-8
bk1
http://www.bk1.jp/product/02608671

 本日読了。本の題名中に句読点を使うのはやめてほしいですね。検索しずらい。後綿花は漢字なのにコメ、コショウは何故片仮名なんでしょうか。コーヒーは百歩譲るにしても。



2011年7月11日月曜日

【今日の読書#R】おいしいコーヒーの経済論

書名
おいしいコーヒーの経済論
著者
辻村 英之
出版
太田出版
価格
1900円
ISBN
978-4-7783-1171-1
bk1
http://www.bk1.jp/product/03104915
本日読了。フェアトレード運動について知りたかったので、取り敢えず自分が興味の持てる品目という事で珈琲豆周辺から。しっかりフィールドワークされている研究者の方が執筆された本なので、内容は極めてしっかりしていますしフェアトレード運動のあり方などについても冷静な視座に立って叙述されていると感じました。流石に数値の裏付けも多いので読み勧めて行く内に興味がより強くなり一気に読了してしまいました。


【今日の読書】ツチヤの貧格

書名
ツチヤの貧格
著者
土屋 賢二
出版
文春文庫
価格
500円
ISBN
978-4-16-758814-4
bk1
http://www.bk1.jp/product/03410828
本日読了。


2011年7月8日金曜日

【今日の読書】ゾティーク幻妖怪異譚

書名
ゾティーク幻妖怪異譚
著者
クラーク・アシュトン・スミス
訳者
大瀧 啓裕
出版
創元推理文庫
価格
1200円
ISBN
978-4-488-54102-6
bk1
http://www.bk1.jp/product/03141030

 本日読了。短篇集です。どれもプロットは凡庸なんですが文章というか筆致は凄いですね。翻訳も素晴しいと思います。



2011年7月6日水曜日

亡霊旅団の行軍08

 DAC-BITが秋葉原のRole and Roll Stationで開催しているD&Dエンカウンターズのシーズン4『亡霊旅団の行軍』の8回目に参加してきました。DMはL-Heartさん。参加者は以下の通り。
  • ファーグリム, [撃破役], Fighter(Slayer)1, Dwarf, そばさん
  • ヴァルナエ, [指揮役], Cleric(Warpriest)2, Eladrin, 西弓さん
  • ベルゲン, [指揮役], Cleric(Wapriest)2, Dwarf, まんぼさん
  • ジャレン, [制御役], Wizard(Mage)2, Human, ぎぶさん
  • グライ, [撃破役], Vampire2, Half-orc, 死せる詩人
19時過ぎに開始、遭遇を終えたのが20時20分。第2章が終了したので大休憩を取った状態です。
 グライは以下の状態で一時停止。
  • HP: 28(満タン)
  • 回復力回数: 2
  • アクション・ポイント: 1
  • 一日毎パワー: 未使用
  • 経験点: 1927点
  • 名声点: 47

2011年7月4日月曜日

【今日の映画】マイティ・ソー

 「ソー」は北欧神話の神トールを英語読みしたものです。マーベラス・スパーヒーローズのアベンジャーズ(アイアンマンやキャプテンアメリカが居る)の一員ですね。X-MENやアイアンマンの映画はそれなりに面白かったので見てみたのですが、いまさんって所です。物語も端折り過ぎていて唐突だし、CGも違和感ありすぎでこんなにCGだらけにするならいっその事アニメにでもした方が良いのでは無いかと感じました。
 今年中にキャプテンアメリカの映画も公開され、その語にはアベンジャーズの映画が来るでしょうからそれの予習に見る程度の意味はあるかと思います。



2011年7月2日土曜日

 表題のDungeon誌シナリオを遊びました。DMはつかださん。参加者は以下の通り全員15レベルです。

  • セシリー, [撃破役], Executioner/Guild Excutioner, Eladrin, からくりさん
  • フォーシェ, [指揮役], Warlord(Bravura Presence)/Freedom Fighter, Elf, 羽生さん
  • ゴロー, [制御役], Seeker(Spiritbound)/Stone Blessed, Goliath, さるしんごさん
  • ゴリオ, [撃破役], Barbarian/Frenzied Berserker, Human, 画伯
  • デルダイン, [指揮役], Cleric(Warpriest)/Devout Warpriest, Dwarf, 宮之下さん
  • ヴィクター, [防衛役], Fighter(Knight)/Stalwart Knight, Warforged, 死せる詩人

 今回はキャラクタ作成に当って、プレイヤ間に2つの事前合意事項がありました。

  1. フォーシは他人に近接基礎攻撃を行なわせるパワーを大量に所持している為、各キャラクタは近接基礎攻撃を強くすると良い。
  2. 敵を伏せ状態にするパワー・コンボが多い為、Headman's Chopを持っていると相乗効果多大。

 結果、フォーシェ以外の全キャラクタがそこそこの近接基礎攻撃が行なえる状態となり、フォーシェ、ヴィクター以外はHeadman's Chopの特技を所持していました。

 パーティ全体のダメージ能力が高い事と、ヴィクター、セシリーの浸透力の高さが相俟って敵陣中央を引き裂いて初動で敵後衛に肉薄撃破するという展開が目立ちましたね。



2011年7月1日金曜日

【今日の映画】ハングオーバー!!

 『ハングオーバー』の2作目です。今回も笑いの絶えない純粋な娯楽作品になっていてすばらしいですね。