2014年10月8日水曜日

D&D5版 グレイゾーン

意図してなのかそうで無いのか不明ですが、現在の5版のルールにはどう判定すれば良いのか判断しかねる部分があります。現時点で僕が発見した曖昧な部分は以下の通りです。

●技能の利用・判定方法

PHBに書かれている技能を使った判定は、かなり大雑把に書かれています。これは多分意図しての事だと思います。3版から4版の流れではルール記述を明確にして恣意的な判定を減少させる方向でした。そういう明確さを逆に窮屈に感じたり、ルールの記述が明確であるが故にDMがプレイヤにルール議論で押し切られてしまうを嫌った人達が一定数存在するという事でしょう。DMの恣意的な判断ではなくルールの記述を元にした公正な判定を望む僕の様な極端なRule Lawer DMにとって、現在の大雑把な記述は逆境でしかありません。

●呪文の判別

3版であれば術者が呪文を行使する所を見ていれば、Spellcraft技能によってその呪文が何か判別する事が出来ました。4版では影響を受ければそのパワーの効果が分かりました。しかし5版では現在の所3版のSpellcraftの様な瞬時呪文判別法が存在しません。

●Concentrationの判別

Concentrationは5版の呪文ルールでは非常に重要な部分です。このルールがある事で3版に見られた呪文の事前大量バフや、また4版で発生した戦闘中の敵ロックなどを防いでいます。PHBに記載されている呪文は361種類ですが、約250程が持続時間が「Instantaneous」でない呪文で、その内6割がConcentrationが必要になっています。

従って術者が現在Concentration中かそうで無いかは、戦う相手にとって重要な情報ですが、これがどの様に判別出来るのかがルールには記述が存在しません。何だか分からないけれど何か呪文を行使してその結果Creatureが召喚されたとか、氷の壁が出現したといった知性のある観測者であれば誰の目にも分かる継続的呪文効果があれば、その術者がConcentration中だろうなという蓋然性の高い予測は可能でしょう。しかしShield of FaithやMagic Weaponの様な見た目には変化が無い呪文についてはそう簡単にはいかないわけです。

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