2015年3月12日木曜日

D&D5版 能力値・技能判定について

5 版の能力値判定 (ability check) や技能判定 (skill check) はかなり単純なルールです。1d20 に能力値修正を足すだけ。もし関連する技能 (skill) に proficient していれば、proficient bonus を加算出来ます。

能力値・技能判定の目標値 (DC) も単純で 5 から 30 まで 5 刻みです。DC10 簡単、15 は普通、20 は困難、25 は極めて困難、30 はほぼ不可能という具合です。この DC の目安はキャラクタのレベルに寄らず一定です。

キャラクタのレベルによって上昇するのは proficient bonus だけで能力値は殆ど上昇しません (feat 取得をせずにひたすら能力値を上昇させればその限りではありませんが)。従って proficient していない判定については、1 レベルでも 20 レベルでも達成値に大きな差は発生しません。なので DC の目安がキャラクタレベルに依存せず一定に決まっているのです。

ポイントバイで作成したファイターの殆どは一生 Cha8 でしょうから、1 レベルでも 20 レベルでも相手を説得する Cha (Persuation) 判定 DC20 には Persuation に proficient していない限り成功する余地はありません。

逆に proficient している技能について言えば、レベル上昇と共に得意になっていく一方で DC の目安は不変なので、相対的にどんどん簡単になっていきます。Dex18 で Thieve's Tool に proficent した Rogue であれば 4 レベルの時は罠解除判定への修正値は +6 ですが、17 レベルの時は +10 になります (Expertise しているならば 4 レベルで +8、17 レベルで +16)。

とは言え proficient bonus の上昇は緩やかなので、Rogue や Bard の持つ Expertise 能力を別にすればキャラクタの判定の達成値が劇的に上昇する事はありません。先程の Rogue の例で言えば、Expertise 無しならば 4 レベルと 17 レベルで修正値は 4 しか差がありません。つまり成功確率は 20%上昇しただけです。

5 版は元々過去の版との高い親和性を意識して作られていて、実際多くの人が昔のシナリオ (モジュール) を 5 版で遊ぶのが簡単だと感じているのではないでしょうか。僕もそう感じています。

過去のどの版のシナリオを 5 版に流用するのであれ、シナリオ内に登場する判定の目標値 (2 版以前の版では DM が設定する目標値の概念は希薄ですが) を 5 版に変換する際は、キャラクタレベルとは無関係に、簡単なものならば DC10、普通なら 15、難しければ 20、かなり難しいならば 25 の 4 段階を利用すると良いかと思います。DC は必ず 5 の倍数である必要な無いので、場合によってはこの目安から 1、2 前後させれば良いでしょう。

2 件のコメント:

  1. 付け足すと、5版のレベルに依存しない難易度の考え方は、セーヴィングスローについても適用できますね。毒や罠などについても難易度4段階の考え方は役立ちます。

    返信削除
  2. >さるしんごさん

    補足ありがとうございます。

    返信削除